雅先生の地球侵略日誌


小説としての体裁は整っているのですが、評価できるのはそれだけですね。主人公視点の一人称で話が進むのですが、その一人称の口調が一定しない*1のでかなりイライラします。その上、ページの大半が作品に対するセルフ突っ込みとキャラによる愚痴で占められているので、ただ読み進むだけでも精神的にかなり疲労感があります。このセルフ突っ込みと愚痴が気に入れば面白いんでしょうけど、私はどうも駄目でした。


この作品は東放学園特別賞という賞を取っているのですが、これは東放学園という学校の在校生もしくは、卒業生のみが対象の賞のようですね。同じ賞でも去年のほおむステイ☆でい〜もン!は割と読めたんですが、これはナシ。受賞対象を狭めている結果として、このレベルの作品が今後も受賞作として出版されるのなら、東放学園特別賞受賞作については購入を差し控えたいと思います。

*1:たまに思い出したかの様に、「〜なのよ」とか「〜だわ」とか出てくる