せまるニック・オブ・タイム


口絵ネタバレが痛いなぁ。あれがあったから、かなり身構えて読んでしまいました。やっぱり口絵は後から見るべきなのかも。


クルツは途中から死亡フラグが立ちまくりだったので、予想はついていましたが、それでもショック。明確に死亡確定の描写がなされたわけではないので、実は生きていたという事もありえなくも無いですが、それはそれでご都合主義に萎えるしなぁ。生きていて欲しいけど…というジレンマ。


宗介がレナードとの決着を先延ばしにした結果、クルツを収容を諦めなければならないという結果を招いた訳ですが、その事について責任を感じているとか、それを理由にテッサを慰めるとかする様な描写が全く無いのは、唯一不満を感じている点です。ストーリー上、あそこでレナードと決着をつけてしまう訳には行かないのでしょうが、決着をつけないなら付けないで、うまく消化して欲しかったものです。


次巻で最終回の様ですが、最後どういう風に持って行くのか楽しみ半分、不安半分というのが正直な所。まさか、そんな事は無いと思いますが、ウィスパードとか無かった事になったリセットされた世界でみんな平和に暮らしました。めでたし、めでたし。という様な展開だけは勘弁して欲しいですね。座敷わらしにできるコトが正にそんな最後でしたが、あれはホント嫌なオチなので。


10年近く付き合って来て良かったと思える締めを期待しています。